これからテナントを借りて動物病院を開業する新規開業と手狭になっため広いテナントに移転拡張するテナント移転があります。新規開業の場合は、自己資金と借入できる金額の範囲内で動物病院の内装工事資金、医療機器や薬のや消耗品の購入費用と出費が嵩みます。
融資全体の2/5ぐらいで工事費に充てられる金額内に納める必要がある事を考えると、ある程度、病院を開院できる状態まで出来上がっていれば収納や家具などは一般的な市販のキャビネットなどの転用で済ませることも一つの選択肢です。予算の範囲内で使いやすい動物病院にする事は目標では有りますが希望と現実のバランスで決定してゆく事になります。
それに比べ現在の病院が手狭になって移転拡張の計画をする場合は、もちろん予算は念頭にありますが、機能的に使いやすい快適な動物病院、入りやすい外観や素敵なデザインや居心地の良い待合など、少しずつ拘りが増えてゆきます。拘りが多くなればなる程少しずつ工事金額が上がってまいります。特に金額差が出るのが造り付け家具で拘りが多いほど高価になってゆきます。シンク一つとっても一般の流しに比べ、手術用、洗浄用、検査用など用途によって様々に違った規格のある流しをオーダーメイドができたり、収納物をはっきり決めて引き出しつくっていきなど工事金額が増える要素が増えていきます。
内装や設備に関しても手術室にこだわると、換気を陽圧にしてクリーンエアコンにしたり室内の仕上げはクリーンルームにする場合があり、また、コンサルティングルームやセミナー室の設備や音響性能、防音性能の向上を考えたり、スペックが上げれば上げるほど少しずつ工事金額が上がってまいります。
テナントの新規開業はまず創ることを目的とし、テナントの移転拡張は狭さの解消や使い易さや高機能化といったより良い病院創りを目的としています。
一般的に工事金額は坪単価で語られますがテナントの広さやこだわりの数だけ違ってきますので新規開業と移転拡張のテナント工事の坪単価はその差が出る事になります。
ACプランにご相談いただければ、ローコストからハイグレードまでご希望に合わせたリーズナブルな動物病院の設計をご依頼頂けます。現在は建設費の高騰が続いている状況ですが拘りながら計画を進めてまいりましょう。