当事務所で担当させていただいた移転新築動物病院で在来木造平屋建ての設計をいたしました。
この動物病院のプラン上の特徴は待合ラウンジと診察室、トリミング室そして処置室に面して一坪ほどの中庭を造ったことです。病院のほぼ中心ともいえる場所に中庭を造るという事は診療スペースや待合ラウンジなどのクライアントスペースを少なくしてしまっているのですが中庭がある事によりなかなか各部屋に取る事がむずかしい自然採光が取れています。また待合ラウンジからは診察室やトリミング室の様子が中庭を介して見る事ができてお客様の安心感につながっています。小さな中庭ですが待合ラウンジには視覚的な広さを提供し、診察室、トリミング室には光と風をやさしくあたえています。
少しの空間ではありますがその効果は広さとは比較にならない価値があります。条件があえばぜひ中庭のある動物病院を検討してみてはいかがでしょうか。
外観からは想像できない中庭のある明るい待合ラウンジが今もお客様をあたたかく迎えています。