動物病院の機能を満たす為に照明はとても大切であると以前述べました。
今回は、同じ光ですが特性の違う自然光について触れたいと思います。
先生方もご存知の通り、ワークゾーン(バックヤード等)にあまり開口部(窓等)は無い方が動物病院の安定した機能は得られやすくなります。それは、音漏れ・温熱環境・動物の遁走・防犯等の観点から有利になるからです。
しかし自然光は、人口の光(照明)には無い優れた特性も多く持っています。 僕ら動物病院設計士はなんとかクライアントゾーン(待合ラウンジ、診察室等)には効果的に開口部(窓・トップライト)が設けられないか、あれやこれやと頭を悩ませます。
季節の移り変わりや、時刻の変化や天気によっても光の入り方や見え方が
違い、暑くもなるし寒くもなるし。。。
それでも光と影のコントラストの美しさや柔らかな温かい光の魅力が忘れられず、いつも設計士は苦悶するのであります。
( ウィルス対策の自然換気としても、開口部の計画が重要となっております。)