建築は機能です。機能が無ければ建築足りえません。機能とは個々の建築に要求される用途の網羅です。
建築計画には機能充足と並行して機能の順序立てと取捨選択も同時進行します。
機能を全うする計画過程の時間の殆どは平面検討に費やされます。
計画は動的です。常時動きを止めずに変化する生き物のようなものです。
故に平面計画は動的平衡状態を維持できるまでの奥深い思慮と将来変化に適応出来る状況を見据えるまで進められ、前進と後退、拡大と縮小、変更と訂正を繰り返します。
主動線が平面化し、枝葉の動線が折り重なり、さらに細部の多様な使い勝手に翻弄されるカオス状況の中からも、平面計画は矛盾を承知でシンプルかつ明快な平面を模索し続けます。
検討過程により計画は成長し、退行し、進化しますが、矛盾を乗り越えた先に計画の糸口が可視化します。
デザインは機能に準じます。機能を充足して機能を満足した地点から建築デザインは始動します。
動物病院換気経路図
動物病院計画も同様です。動物病院に求められる機能を充足し、医療行為が十分に機能し、通常業務の継続中でも医療環境の向上を支える計画が良質な動物病院に成り得ます。
クライアント動線、クライアント接点と接客動線、医療動線と医療行為への理解、医療環境維持、
可視化する動物・人・機器の判別、音環境と臭い環境への配慮、スタッフ環境の整備等、動物病院計画に求められる一般的な要求だけでも相当数に登ります。加えて、個々の動物病院の方針、獣医師の要望、医療特性と地域特性等を掛け合わせると、希薄な動物病院設計監理経験で安易に動物病院計画を提案することが如何に無謀な試みであるかが判ります。
建築条件やテナント条件を把握し、要望に応じた開業計画を立案する作業は時間と経験を要します。
最適解は何か、要求の先端は何処か、費用の限界と要望は両立可能か等々、計画の前段階で検討を要する内容は
それ以降の計画の進捗を左右し、開業後の動物病院運営と成長にも多大な影響を及ぼします。
動物病院開業、移転、改修を考えている先生方、是非、ACプランにお声掛け下さい。