言わずもがなの話ですが。
ペットとの共生生活において、自家用車(マイカー)は必需品の一つに挙げられます。
特に郊外・地方の生活ではマストアイテムでしょう。
根っからの車好きとしては、その利用実態は興味深いところです。
打合や竣工後の訪問のほか、日常生活に於いても、ついつい車の内装に目を傾けてしまいがちです。
概観しますと、オーナーさんもペットの種類や生活スタイルに合わせて、様々な創意工夫をされている印象です。
車自体も多種多様ですが、後部席のスライドドアやハッチバックを活かしたり、汎用品を斬新な使い方をされている方も散見されます。
まるでペットを飼っていないかのような佇まいの車も少なくありません。
このような様々な使われ方がある以上、動物病院としても駐車スペースには一定の配慮が必要になります。
駐車場後部席がスライドドアでない場合は、リアドアでのドアパンチ(接触痕)によるトラブルは避けたいですし、ハッチバックの場合は、車止め(タイヤ止め)の先のスペースも重要になります。
これらは駐車場自体の課題ですが、「その手前」にも課題は残ります。
オーナーさんの車事情に合わない場合は、駐車場や一般道で降ろさざるを得ない結果、渋滞などのトラブルがあるようにも感じています。
また雨の日のことを考えると駐車場から病院へのアプローチも課題になります。
諸条件を踏まえて動物病院設計をしていく中で、土地利用や地域特性を踏襲しつつ、駐車場の最適解を模索することが肝要だと考えています。