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2020.12.05 動物病院 新規開業 “一戸建病院”のつくり方

動物病院新規開業シリーズ第2回目のテーマは『動物病院新規開業一戸建て動物病院のつくり方』です。

第1回は【A:テナントの見方】でした。
今回は、一戸建て新築病院のつくり方についてお話ししようと思います。
新築病院でもテナント病院と大きい違いはありません。
しいていえば、テナント開業に比べ、初期投資が増える代わりに自由度が増すことが挙げられます。
これまでのケースでは、IターンUターンの場合にテナント物件が少ないこともあり、一戸建て動物病院での計画が多くなる傾向にあります。
ここでも見落としがちなポイントが用途地域です。動物病院が建てられるエリアかどうかは第1に検証する必要があります。
住宅付きの動物病院でも動物病院単体でも条件は変わりませんのでご注意してください。

1.用途地域:動物病院が開設できるエリアか否か
2.竣工時期:テナントの場合は建物の竣工時期によって国交省から安全性の基準が更新されていますが、新築の場合は時期・工法にかかわらず構造計算を行って安全性を検証します。
3.給水設備:自由に引込管径を設計できます。テナントでは20mm以上が望ましいとお話ししましたが、新築の場合は建物の規模によって適正な管径で設計できます。
4.給湯設備:ガス給湯器の導入を基本に設計します。オール電化もしくはプロパンガスを熱源とすることも可能です。
5.排水設備:敷地内に最終桝を設けて、公共下水に接続します。下水道の未整備区域の場合は合併浄化槽を設置して放流する計画になります。
6.電気設備:建物の規模によって適正容量を設定して設計できます。
7.照明器具:すべて新たに設置することになりますが、機能にあった照明計画で空間演出の設計をしてゆきます。
8.換気設備:雨水の侵入、騒音の漏洩がないように設計してゆきます。
9.空調設備:室外機の置き場所を効率よく配置する設計で、コストダウンにつながります。

テナント開業との比較した9項目でも大きな違いがないことがお分かりいただけましたでしょうか。

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