コラム&ブログ

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2020.12.12 平面図の歩き方

 

建築の平面図は眺めていても理解は出来ません。平面図は眺めるものではありません。建築の平面図を凝視しても空間を体感できません。平面図を見ることは大切なことですが、見ているだけで平面図が理解できる人は、たいへん優秀な空間把握能力の持ち主です。ただし、見ないより見る方が良かろうとは思います。

建築の平面図は歩くものです。平面図の上を自ら歩いて体験できる人は建築を多少なりとも理解できる人です。平面図の上を歩くには、平面図が指定する縮尺に自分の身を置き換えなければなりません。縮尺が1/50ならば、身長180㎝の人は3.6㎝に、縮尺が1/100ならば1.8㎝になります。60Kgの体重は1.2Kgか0.6Kgです。体重に関してはほんの少し嬉しくなる方もおられるかもしれません。

建築士に必須な能力の一つはスケール感覚です。対象物の寸法に対する他の物の寸法を把握する感覚と図面スケールに合わせた物の寸法を抑える能力がスケール感覚です。モノや人や動きの縮小や拡大を自在に出来る能力がスケール感覚です。音楽で言うところの絶対音階に近い感覚です。スケールに準じた物の寸法を瞬時に把握することと容量の大小を図面上で測る能力は、建築士には必須の感覚です。平面図を見て部屋の大きさを体感できなければ、図面は描けませんし、スケール感覚のない人は図面を描いてもいけません。

平面図を歩くのは難しそうな感じがしますが、意外に簡単に慣れるものです。是非、身体を小さく軽くして、図面の上を歩いてみてください。

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