当事務所で2件続けて開業しながらリニューアルすなわち動物病院を営業しながらの改修工事の設計監理を担当させていただきました。改修工事の目的と理由は病院によりそれぞれあります。1件目は特に用途のないスペースがあり、煩雑に物を置いてもったいないので書庫スペースと大型犬舎兼ドッグランにできないかとのご相談でした。そこで書庫スペースには壁にあった窓をすべて塞ぎ壁一面にオープンの可動棚を設置して書類他いろいろな物を整理整頓できるようにしました。ドックランになる部屋は壁・天井への防音工事と防音ドアを設置して壁の仕上げに2mの高さまでキッチンパネルを貼りました。工事期間は約3週間程度でした。2件目の病院では広めの診察室が1室だったのを2室に分けてエコー室(暗室)を増設し収納を兼用していた入院室のケージのレイアウト位置を工夫して大型犬舎スペースをねん出して増設しました。また検査処置室の高めの天井高を利用して製作家具による吊戸棚を設置可能な場所に増設しました。こちらの工事期間は1か月半ほどかかっています。
どちらの病院も営業しながらの改修工事なわけですが、共通して営業しながらの改修工事をやりやすくしている点があります。それは裏口です。動物病院のメインとなる入口とは別に病院に入れる出入口がもう一つあると格段に工事がやりやすくなります。病院は営業中ですから飼い主はメインの出入り口を使っているので工事業者との動線が重複しないのは重要なポイントになります。また、待合ラウンジを改修する場合もメインの出入り口を工事業者が利用し、裏口を飼い主用の出入口にして仮待合を設置するという事も可能になります。裏口がないと改修できないというわけではありませんがよりやりやすくなると思います。
改修したいけど・・とお考えの動物病院様は一度ACプランにご相談ください。
改修前
改修後