コラム&ブログ

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2024.06.10 既存テナントをうまく転用した新規開業

今回は、開業にあたり動物病院に転用可能な「居抜き物件」のテナントが見つかった場合のケーススタディをご紹介します。

この動物病院は、病院経営に参画する方が所有している3階建/46坪ほど飲食店の跡地で開業しました。

初面談で現地を拝見した際に、都心の繁華街に立地し抜群なロケーションを持ちがらも、建物が細長く間仕切壁が構造躯体を兼ねているために計画上の自由さが少ない点がデメリットと感じました。
しかし新規開業にあたりイメージされている診察状況を細密に分析すると、必要な部屋を間仕切るような微細なアレンジを施すだけでテナントの実況と合致するテナントでした。
そこで、デザインも含めて飲食店時代の歴史を積極的に踏襲し計画を実行しました。

(待合室から眺める飲食店時代の壁面緑化)

さらにはACプランの標準装備としていた部分をも先生方と話し合って取捨選択し、時には「意図して外す」ことで近隣の競合病院との差別化も意図しました。

(飲食店の個室を診察室に流用)

(窓から望む繁華街の街並みを見せることで立地環境も内装に取り込む)

限られたスペースでの計画ですが、最上階に設けられたテラスをドッグランに流用し、都心型のテナント病院でありながら郊外で叶えられることを盛り込んだ計画となりました。

(最上階の元ドッグラン)

テナント工事/改修工事ともに、スケルトン(何もない状態)から計画する/既存残置物をすべて壊して計画する/既存残置物を一部壊して(または壁を追加して)計画する、など様々なテクニックを用いた計画が可能です。
「居抜き物件」はよほど相性が良い物件でない限りは、手を加えるコストを意識せねばなりませんが、条件次第では大胆に流用することも一案ではないかと考えています。

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