コラム&ブログ

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2024.03.26 親族による事業承継の動物病院

■事業承継のタイプ
動物病院にとって事業承継は重要なテーマです。
事業承継の多くは獣医師としての承継が多数を占めております。
経営者としての承継はどちらかというとM&A色が濃く企業病院のグループ化などがこれに当たります。
このコラムでは親族による事業承継の準備について書いてみたいと思います。

■動物病院の承継において考えておかなければいけない項目
・病院施設の老朽化
⇒開業からの経年による施設の老朽化、建築設備の新技術およびネットワークの構築などスタッフの働きやすさを考えた病院づくりが重要です。既存病院の改修、建替え、移転などの選択肢の中から方向性の検討が必要です。

・新たな医療体制による病院規模の検討
⇒事業承継に当たり診察室の増設、大型医療機器の導入など近隣の動物病院との差別化を行えるのも親族による事業承継の魅力です。動物病院への通院意識の向上、予防医療、動物保険制度の普及などによりヒトの医療と同じように高度な医療を求める飼い主の方が増えています。すると、どこの病院に行こうかと悩み始めます。様々なツールを駆使して病状に合った病院を探して助けてあげたいという親心は特別なものでなく家族への想いと変わらない愛情になっています。そんな飼い主さんの要望に応えてゆくのも動物病院の役割だと思います。

・医療機器の更新
⇒院長と共に長年病院を支えてきた医療機器も十分役割を全うし、日進月歩の新たな技術で効率、性能、精度が格段に向上しています。最新の機器により救える命が増えるのは間違いありません。獣医師の動線、看護師の動線、業務の効率化など生産性を向上できる病院づくりが求められます。

・将来における病院の立ち位置
⇒少子化で増え続けていた愛玩動物の飼育頭数は伸び悩んでいますが動物関連への支出は年々増え続けています。(総務省家計調査による)世界中どこに行ってもペットがいます。先進国になればなるほどひとつの命として愛情が注がれているように思います。動物病院はいまや社会資本(インフラ)として地域に欠かせない施設です。診療方針、診療科目数の違いによって病院規模に違いが生まれます。引き継ぐ家族とどのような獣医療を提供するのか・・・漠然とした将来設計を立ててみると事業承継から夢が広がります。

ACプランでは5年先、10年先の将来設計のお手伝いをさせていただいております。お気軽にご相談ください。


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ACP&P一級建築士事務所佐藤 成美 / Narumi Sato

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