コラム&ブログ

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2024.03.31 動物病院事業承継 設計事例

動物病院の事業承継の形も多様ですから、事業承継に関わる改修設計計画や増改築計画も自ずと多様になります。動物病院名の変更に伴なうサイン交換から内装仕上の変更程度、内装部分改修から平面内装全面改修、屋外の刷新から外部リニューアルまで様々な改修の形があります。事業承継の設計には正解はありませんが、設計検討を重ねる過程から可視化する方向性はあります。事業承継開業の改修による目標到達地点は、承継以前の動物病院との明確な差別化と診療継続による安心感の伝達の線上にありますが、診療環境や診療機能向上は必須事項です。

ACプランが設計に携わった事業承継動物病院の事例を参照いただき、事業承継の際の設計相談先としてACプランを御利用頂くことから、見えてくる承継動物病院の未来があります。事業承継をする動物病院の多くは、近い将来に大規模改修を行うことも少ない数ではありません。建て替えを含めた近場への移転をするケースもあります。事業承継以前よりも、お客様に寄り添い、お客様に選ばれ、お客様が安心できる建築と環境を整える姿勢が事業承継動物病院の誘客や集客へと繋がります。

 

◆承継開業動物病院 はとり動物病院:開業前全面改修設計


事業承継開業と同時に全面改修設計を行った動物病院。

既存建屋の一部を診療継続に利用し、既存動物病院の1階及び2階を改修し外観を手直ししました。エントランス位置の変更、スロープの設置、駐車場配置の変更、外壁廻りの木連子を設えて、内部は動物病院診療機能を1階に配し、2階にはスタッフ関係室や隔離・ホテル機能を充実しています。

 

 

◆承継開業動物病院 さくらペットクリニック:待合・受付廻りの部分改修設計


待合受付廻りの改修設計と入院室の防音設計を行った動物病院。

待合廻りは新動物病院名に因んだ桜の花色や木の質感をモチーフとして、事業承継時の待合廻りの2倍ほどを確保し、ゆったりとした寛ぎを感じる広さを提案しています。入院室廻りは防臭と防音を施し、院内全体の換気計画を刷新して、診療機能を妨げることの無い入院機能を実現し、良好な院内環境を維持する工夫を重ねています。

 

 

◆承継開業動物病院 ELM動物病院:診療継続しながらの全面改修


動物病院診療を継続しながらの全面改修。

改修工事区分を複数に分け、診療継続を最優先した設計です。1期工事~5期工事まで工区を細分化し、診察や診療及び手術や入院機能が途絶えぬよう、獣医師の先生方と工事業者と打ち合わせを重ねています。各々の工区工程を2~3週間程度とし、工区終了毎に動物病院機能の移転と移動を繰り返しす作業になります。動物病院改修面積は4坪を工期2.5ヶ月で完了しています。

 

 

◆承継開業動物病院 室見動物病院:世代交代時の部分改修

 
待合ラウンジ廻りと受付廻りの刷新と入院室機能の充実を図る為の改修設計。

30年以上地域に密着しお客様からの信頼の厚い動物病院の改修設計には残すべきモノと変えるモノの選択と検討を要します。既存建築の構造的な制約もあり、設計の自由度は限られますが、動物病院の進化を望む先生方の後押しをするのも設計者の役割のひとつです。シンプル+スタイリッシュで尚且つ落ち着きのある空間に近づくため、材料選定や質感を検討し、クライアントと改修への意志を共有することが当初イメージを実現する近道になります。

 

 

◆承継開業動物病院 原動物病院:事業承継を見込んだ移転動物病院


数年後にの承継を前提とした動物病院移転。

移転後の動物病院運営は10年程度ですが、その後の動物病院承継を推し量っての動物病院設計を進めた物件です。木造2階建て、建物構造壁や筋交いは建物外周部に集約し、内部の将来可変性を高めた設計を選択しています。

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