
既存動物病院のリニューアル、全面改修工事を計画する際に問題となるのが如何に診察を続けながら改修をするかという点です。大きく分けて仮設病院を近隣に造り移転し、全面改修する方法と工区分けをして改修工事を行う方法です。
仮設病院へ移転するメリットは最短工期で改修を終わらせられることと、少し移動する事により新たに動物病院が認知され患者数が増える事があるようです。デメリットは仮設のための間仕切りや設備工事の費用が工事予算としてかかる事です。
工区分けをした改修工事は開院場所が変わらないメリットと仮設テナント等の準備の必要がないこ事にあります。デメリットとしては工事期間が全面改修に比べて2〜3倍かかり診察中の騒音が診察に支障をきたす場合があります。その場合は工事を朝から17時までとし診療時間を夕方の17時からの夜間診療に切り替えて頂く方法もあります。
また、工区分けをした場合の別の方法としては工事を夜間にする方法も有りますが工事費が2〜3割増しになります。
長期間使用された動物病院はいずれ移転か改修が必要となります。工事期間中のテナントなどの仮設病院の可能性や診療スタイルの検討を含めご相談しながらリニューアルの計画を立ててまいりましょう。