テナントでのご計画を相談いただくと、まず最初に現地調査をします。
事前に可能な限りの図面情報をご提供いただきますが、専門家と言えど実況は現地での目視なくして語れません。
不動産募集の広告図面は簡略化された記号であって設計図面ではありませんし、詳細な図面を入手しても実況が異なる場合もあります。例えば、経年劣化や従前のテナントの残置物など、図面では表現しきれない状況も分析し判断する必要があります。

私達は意匠的な図面(デザイン)のみならず、医療機器などを含めた調整を施した上での設備図面も設計します。上手く転用できるならばコストメリットがありますし、その転用イメージが制約になる場合には撤去することもあります。両隣で似たようなテナントがあっても、設備関係の条件が大きく異なる場合も少なくありません。
雨漏りを早期発見できた際には、早めに現地調査をして良かったと痛感します。限られた時間での施工の最中に発覚すると、是正対応に時間がかかり、開業に影響しかねません。
個人的には、現地調査の中で従前のテナントの履歴を想像するのも一つの醍醐味です。美容院/飲食店/事務所など、テナントの実況には何かしら従前のテナントの業態の痕跡が残るものです。その上で劣化事象が見つかった場合には、今回の計画が竣工した後のトラブルシューティングにも繋がるのです。
