動物病院アルアルの4回目は《動物病院の診察室》です。
動物病院で獣医師の先生と飼い主さんがカンファレンスする場です。
来院した理由や対処方法など聞きたいことは山ほどあると思います。
そんな診察室の広さはタタミ3枚分(3帖)くらいが一般的です。
診察室で動物に対してどんな対応するかによって広さは変わってきます。
CASE1:
最近の主流は『診察室で病状について聞き取りをして処置室にて対処する方法』です。
この場合は3帖くらいで十分ですが、診察室内に作業カウンターを設けたいとか、手洗いを設けたいという場合には若干広く設定します。
CASE2:
次は『超音波診断を診察室で行いたい場合』です。
超音波診断装置の設置場所に加えて、可動することを考慮した余裕が必要になります。
おおよそタタミ1/2から2/3くらい広くしてあげることでストレスなく診断することができます。
加えて、超音波診断装置を左側に配置することが求められます。左手ではキーボードや機器の操作をし、右手でプローブをもって画像診断できるように、限られたスペースで使いやすい機器の配置は必要不可欠になります。
ただ左側に配置するだけでなく、光が入らないようなドアの選択と待合側・処置室側のドアの位置も関係してくることは言うまでもありません。
CASE3:
3番目として『診察室で処置もするという診療スタイル』です。
処置に必要な機器の配置、補綴してくれる看護師さんと飼い主さんのスペースが必要になりおよそ4帖から4.5帖程度の広さを求められます。このようなケースでは超音波診断装置も配置されることを考慮した診察室になります。
CASE4:
専門性が高い領域になりますが『眼科診療の診察室』は部屋の形状が縦長になります。
先生が動物の頭側で診断するため、診察台を縦に設置する必要があります。
加えて、眼科での医療機器は高価なため、万が一動物が逃げ出したときのため診断に必要な機器以外は収納庫に保管しておくようになります。というわけで、保管スペースとスリットランプのスペースが必要になるというわけです。ただ、卓上のスリットランプの場合には引き出しなどで対応するようにしています。
これまでに4つのCASEを例に挙げましたが、動物の種類・大きさによっても変わってきますし診断のスタイルによっても変わってきます。
いかに設計者が細かな使い勝手を聞き出せるかが使いやすい診察室になるかの分岐点です。
これを読んでくれた先生方からの”新たな宿題”をお待ちしています!
