診察室1
クライアントの要望でもなく建築士の拘りでもないのですが、和風の診察室をつくっています。和風診察室の正体は框床の床の間と8帖和室、着物屋の和風接客空間を再利用した診察室です。畳を長尺塩ビシートに替え、床の間と8帖間を壁で仕切り、6帖分を診察室、残りは点滴室にしています。真壁の内装は再利用、長押、鴨居、廻り縁もそのまま利用します。目透かし天井も残し、照明器具のみ照度の高い器具に交換しています。間仕切の障子戸も再利用を提案しましたが、採用には至らず取り外し後の開口部を壁に変更しました。待合からの出入り口は障子戸を白い柾目のメラミンフラッシュ戸に替え、外部に面する障子戸は残しています。和風っぽい動物病院診察室は徐々に姿を現しつつあります。
2023年5月初旬には開業予定です。
土間と板間の待合ラウンジ
診察室2
設計監理:株式会社イトレス&ACD 土`田 孝司